【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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10: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/09/04(土) 18:22:02.83 ID:0JgQDisSo
見張りが正しく機能してくれなかった場合、対処が遅れる。
その場合、被害は大きくなってしまうのだ。
最悪の場合、被害が出てから対応が始まることになる可能性だってある。
そうなって、責任は取れるのか。
陽乃は、顔を顰めて息をつく。
責任を取らせる気はない。
被害が出るまで気を緩ませた勇者が悪いのだ。
陽乃「一番大事なことよ。一瞬だって気を抜いてはいけないの。その目が見えればできる。そんな簡単な話ではないのよ」
「でも、だって、そうしたら勇者様はずっと気を張ってるってことで、休む暇なんてないってことで、それは……」
陽乃「私は勇者だもの。その程度でくたびれるほど弱くはないわ」
「でも、勇者様……何度か倒れてるって」
陽乃「それは」
「理由があるとしても、勇者様だって倒れることがある。違いますか?」
陽乃「それは誰だって――」
「そう。誰だって。誰だってそう……だったら、勇者様だって同じじゃないですか」
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