【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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448: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/10/05(火) 20:13:47.99 ID:JKB0hUOto
√ 2018年 9月10日目 夜:移動�A
深い、水の底に沈んでいるかのような息苦しさ
体は圧し潰されているみたいに全く動かせる気がせず、
這い上がっていく意識を追い返そうとする節々の痛みと瞼の重さにどうにか抗って、
陽乃は薄く目を開く。
陽乃「……」
いつもと違って、視界は不鮮明だった。
混ぜ込んだ絵の具のようにすべてが入り組み、蜃気楼のごとく揺らめいている。
近くに誰かがいることだけは分かるが、
それが誰だか判別がつかない。
ほんのりと感じ取れる輪郭と、匂い。
そこから推測しようとする気力も、頭の回転もまるでなかった。
陽乃「ぁ……ぁ゛ぇ……?」
誰? と聞いたはずなのに、酷くしわがれた声はまともな言葉になることさえなく消えてしまう。
それでも、すぐそばの誰かは陽乃の声に気づいたようで、
振り返ったか、見下ろしたのか何なのかは定かではないけれど、視線を向けてくれたであろうことだけは分かった。
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