【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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52: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/09/05(日) 20:34:25.31 ID:NJeaNZcOo

陽乃「でも残念ね。あそこに一番早くたどり着けるのは、私なのよ」

歌野「久遠さん?」

陽乃「貴女が、私を温存したいとしても。貴女があの場所にいるとも限らない生存者を救いたいのだとしても」

困惑する歌野の隣で、陽乃は素知らぬ顔で続ける。

陽乃「貴女は、ここに置いて行かれてしまうのよ」

歌野「何を言って……」

陽乃「悔しかったら力をつけることね。その理想を貫き通したいのなら、文句を言わせないほどに強くね」

陽乃は困ったように言って、歌野の体をぐっと押し退ける。

陽乃「九尾!」

九尾「阿呆め!」

どこからともなく、現れる九つの尾を持つ大きな狐。

陽乃に寄り添うように現れたそれを見てしまった人々は悲鳴をあげたり、腰を抜かしたりとやや阿鼻叫喚となって

陽乃はため息をつき、顔を顰めて歌野に微笑む。

陽乃「私は狐だから、跡を濁していくわ。フォローしておいてね」

歌野「待っ――」

歌野をその場に残し、

九尾の力を借りて陽乃は全速力で大群の方へと向かう。

生存者を救いたいのなら、少しでも早くたどり着ける手段を講じるべきである。

ならば最も最良なのは、陽乃が向かうことに他ならない


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