【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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606: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/10/18(月) 21:55:34.60 ID:cvbx5siso

陽乃「貴女、強くなれないでしょうね」

球子「なっ……っ……」

いきり立った球子だったが、

眼下に見えた歌野のおかげか、ぐっと堪えて歯噛みする。

怒鳴り声をあげなかっただけで、

その表情には怒りが感じられる。

球子「なんで、そう言い切れるんだ」

陽乃「何でって……今の貴女は私と正反対だもの」

球子「けど――」

陽乃「勘違いしないで欲しいのだけど」

陽乃は球子を冷めた目で見ると、

ふと息を吐いて、傍らで眠る歌野へと目を向ける。

これならまだ、歌野の方がずっとマシだ。

いいや、歌野の方がはるかに強くなる可能性を秘めている。

陽乃「死んでも守るだなんて……最も無様な死に方だわ」

球子「っ!」

陽乃「まさか、それが美徳だとでも?」

声を荒げない分、

陽乃の胸倉に掴みかかった球子は、その目を細めて、陽乃を睨む。

それが立派ではなかったとしても、無様だと言われたくはない。

陽乃「貴女はどうして伊予島杏を守るのよ。看取って貰う為に守っているの?」


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