【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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72: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/09/07(火) 21:44:09.51 ID:4iCFVrHUo

バーテックスが狙い定めているように見えた民家に、人はいなかった。

周辺の建物にも人の気配はなく、

バーテックスは殲滅済みだからと、人がいるかどうか少し大きな声をかけてみたが、

返事はなかった。

九尾「無駄足じゃな」

陽乃「アレが集まって完成型にでもなられたら厄介だったし、無駄ではないわよ」

あえて嫌味を言っただけで、

そのくらい分かっているだろう九尾には見向きもせず、陽乃は民家の一室の扉を開く

生存者は、いない。

けれど、いたのだ。生きていた人は。

部屋の中に " いる " それらに目を向けて、腰を下ろす。

陽乃「辛かった? 苦しかった? 悔しかった? それとも……最期は、幸せを感じられた?」

いくつか欠落し、床に散らばっている2人分の生きていた証。

陽乃はそれを1つ1つ、丁寧にまとめながら、声をかける。

九尾「主様、何をしておる」

陽乃「見つけちゃったし、せっかくだから埋葬してあげるのよ」

九尾「ふむ……そうか」


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