【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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982: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/12/04(土) 00:22:33.65 ID:dqRzI2imo
美佳「そうですね……ただお役目を全うしなかったという程度しか」
陽乃「私が本当のことを言ってるとも限らないんだけど」
美佳「嘘をついているようには見えませんが」
美佳は陽乃を観察するように見ながら言う。
陽乃の話も一切聞く耳を持たないというわけではないようだが、
その視線はやや冷ややかなものを感じる。
美佳「久遠様の件は、とにかく悪評しか聞こえてきません。唯一話が聞けるのは勇者の身内だけ」
陽乃「それも、伊予島さんの両親だけでしょ」
美佳「そうです」
美佳は静かに頷くと、
ポケットから取り出した懐中時計を一瞥して一礼する。
美佳「そろそろ時間の為、失礼します。暫く時間がかかりそうですし……また来ます」
陽乃「別に来なくたって恨んだりしないから気にしないで頂戴」
美佳「そういうわけにはいきません。 " お役目 " ですから」
美佳はあえてお役目を強調する。
その皮肉のような口ぶりにも、陽乃は興味なさげな反応を見せるだけだった
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