【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい10
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575: ◆gEU9La026k[saga]
2021/10/25(月) 23:01:43.16 ID:R54Tjzk+0
「ん……」

「ちゅ……ふ……!」


音も無く触れただけの唇。
足りない。
少しだけ長めに唇を触れ合わせてみる。
足りない。
騎士と聖女、どちらが先にそう思ったのかはもうわからない。


「んぁ……」


初めての快楽に先に音をあげたのはミナの方だった。
決して激しくは無い、穏やかな口づけ。
見た目の無骨さからは想像もできない……
しかし彼の内面…、優しさを知る者からすれば想像通りの口付け。


「ミナ……」

「イアン様……もっと……」


せがめばゆっくりと、しかし着実により深く長い口付けへと変化していく。
何度目かの折、ミナの舌はイアンの舌で絡め取られて、口の端から吐息と共に唾液まで漏れる。
拭おうにも、その間も口内をゆっくりと愛撫されていては止めようも無い。


(キス……気持ち、いい……)


ミナとしては、この行為は誓いの意味合いが大きかった。
だがこうして自分が経験してみれば、それだけではないことがよくわかる。
上手く言えないが、身体の奥底が熱くなるような……
もっとこの人としたいという、そういう想いが沸いてくる。


(イアン様に包まれて……温かくて、優しくて、気持ちよくて……)


この感覚がなんなのか、わからない。
それでもこれを心地良いと思っていることは間違いなくて。
蕩けてしまいそうなこの感覚に、身を委ねてしまいたくなる。
このまま緩く甘い痺れに溺れて……


「――っ、い……いけませんっ!?」

「うおっ!?」


そこまで考え、唐突にミナは上体を起こす。
あまりに突拍子もない行動であったが、イアンも反射的に離れることで衝突を回避する。


「す、すまない! 私は、ミナの優しさに甘えて……!」

「え、あ!? ち、違うんですイアン様!?」


いけないと、突然女性側から起き上がられたらそれは明確な拒絶行動だろう。
我慢ができずにその唇を奪ってしまったが、やはり不味かったのだとイアンは自己嫌悪に陥るが……
流石のミナも、この反応は自分の対応が誤っていたということを痛感する。
真面目な騎士は、下手をすればこのまま自害しかねない。


「……もっと、して欲しい、です……」


だからまずは、恥ずかしくとも本当の想いを告げる。
そうすれば、誤解は解け……赤く染まった騎士の顔を間近で見ることもできる。
けれどまだ。本当のことは言えていない。





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