【安価・コンマ】Cランク神獣「Sランクまでよじ登る」(その3)
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229: ◆lFOXrxX/4g[saga]
2022/01/23(日) 14:19:41.34 ID:4aS0EeKa0
キュウビ『......ぷはぁっ。どうじゃ、飲めたか?』

ウォルフ「のめた、けど......まって、キュウビ。なんか......おかしいよ。ぼくにのませるなら、じんつうりきで浮かせてのませればよかったじゃん......」

キュウビ『.........あ』

そうウォルフに指摘されたとたん、キュウビの目がふるふると震えはじめた。
自分が明らかに異常な行動をした事、そしてその行動を何の疑問も無く実行してしまった事に気づき、キュウビは自分の精神がいかに限界の状態であるか、知ったのだった。

ウォルフ「キュウビ。今のぼくより、キュウビの方がだいじょうぶじゃなさそうだよ。.........ぎゅってしてあげる。おいで」

キュウビ『う......あ.........』

ウォルフが手を広げると、キュウビは思わずそこに顔をうずめてしまった。
ズキズキと傷が痛んだが、ウォルフはそれを我慢してぎゅっとキュウビの首に手を回し抱きしめてあげた。

キュウビ『......落ち着く、のぉ......』

ウォルフ「......いつもありがとうね、キュウビ。ぼく、こうしてキュウビにぎゅってされると、とっても幸せな気分になれるんだ......だからキュウビも、いつでもぼくにぎゅってされていいからね。いつでも、ぎゅってしてあげるからね」

キュウビ『.........うむ、ウォルフ......う、うっ、うぅぅ.........!』

ウォルフを護れなかったことで、ずっとキュウビはフェニやラピスではなく自分自身の事を責めていた。
あの時、自分がウォルフと一緒にいれば、ずっと、一緒にいれば、と。
出会った頃のグラコのように、身体を拘束し自分が全ての世話をしてはどうか、という思考に何度も走った。
そしてそう思うたびに、更なる自己嫌悪に苛まれた。

キュウビ『.........うぅぅぅぅ、うぅうぅぅぅっ.........!』

ウォルフ「.........キュウビ.........」ぎゅぅぅぅ......

しかし、こうしてウォルフに抱きしめられて、その慈愛が全てを許してくれたように感じた。
ぽろぽろと涙が流れて、ウォルフの胸が湿っていった。
そうだ、自分がするべきは、後悔じゃない。
経験から学び、ウォルフが幸せになるようにしなければいけないのだ。

ミドカ「ぴーやぁ?」

クーラー「いえぃえぃ?」

ピッカ「ちょここぴぃぃ〜?」

しばらくその状態で声を押し殺して泣いていたキュウビだったが、少しすると、スッキリした面持ちでウォルフの胸から顔を上げた。

キュウビ『......ありがとう、ウォルフ。わらわはもう大丈夫じゃ。自分の限界はわかっておったつもりじゃったのじゃが......そんなことは無かったようじゃの。ああ......胸のつっかえが、スッキリと無くなったようじゃ......本当に、ありがとうのぉ......わらわ、ここに完全復活じゃ!』

涙と共に負の感情も流したのか、その表情は本当に爽やかなものだった。
それを見て、ウォルフと三つ子竜も表情を明るくした。

ウォルフ「よかったぁ......」

ミドカ「ぴやぴやぁ♡」

クーラー「いええぇぇええぇぇえぇい」

ピッカ「ちょこちょこちょこちょこぴ〜〜〜♪」




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