オタク暮らし 安価
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187:名無しNIPPER[saga]
2022/02/05(土) 23:45:01.72 ID:QCIaHM/CO

「あ、あれ?……山田、さん?」

「ん? あら? 谷ちゃん、どうしたの? 今日休みだよ?」

 それは俺も同じだけど、入ってきたのは谷ちゃんだった。

 ただ、いつもと同じスーツ姿の俺と違って、谷ちゃんは私服。

 紺のスカートと春物のドレスシャツ、それとピンクのカーディガンといった感じ。
 髪型はいつもと同じく三つ編みで前髪を垂らして両目を隠しているのが谷ちゃんらしくて、安心してしまう。

「わ、忘れ物を、とりに――……」

 谷ちゃんはそういって、紙袋をみせてくれた。
 あ、コスプレ衣装ね。

「そっか、それを無くしたら大変だもんね」

 俺の言葉に谷ちゃんは同意するように頷いた。

「俺はちょっと、休日出勤だよ。ま、今終わりだけど」

 俺も、会社に俺しかいないと思ってたから、通勤用の鞄じゃなくてプライベート用の鞄を持ち込んでいた。その鞄を見せる。

 中には私服が入っていて、会社のロッカーにスーツを掛けたら、遊びに行く予定だった。

「じゃあ、お疲れでしょうから、珈琲、いれます、ね」

 谷ちゃんはどうやらお疲れだと思ってたらしくて、甲斐甲斐しく、珈琲を入れてくれる魅力的な提案をしてくれる。けど、

「大丈夫だよ、もうお終いだし。珈琲を片付ける方が時間がかかっちゃう。せっかくだし、どこか食事でもどう?」

 俺の言葉を、しばらく考えていた谷ちゃんだけど、体をより一層縮こませて、頷いた。




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