怪異探偵ソリィバレッタ「赤いドレスは血の先触れ」
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15:おれを ◆MVS19SfNUQ[sage saga]
2022/03/05(土) 03:29:33.56 ID:z8WhOIbA0
ブイ────…ン

ショッカーのリング状パーツに起動状態を表す赤色が鈍く灯る。
周囲を見回すが、夜の森に契約悪魔以外の気配はない。
野鳥や虫の気配すらしない。鏡のなかの世界に動物は普通いない。
それどころか植物すらも建築物やらと同じように再現された作り物の偽物にすぎない。
ファンタジーやメルヘン、と言ってしまうにはこの世界はあまりにも暗くうすら寒い。

ガウス「冷えるね、どうも…。バレちゃんは大丈夫?おじさんの肌で暖めたげよっか?」

バレッタ「近くにはいないようです。しばらく森を散策──」

バレッタ「───」

ガウス「?」

突如、バレッタが息をのむ。
人影を見つけたのだ。
夜の森でもはっきりと見えるドレス姿。
真後ろからなので顔は見えず鏡人間かはわからない。
しかし通常生き物の存在しない鏡の世界。迷い込んだにしては妙に迷いのない足取り。何より探偵としてのカンが叫んでいた。
この女は何か知っているぞ。

ガウス「尾行かい?仕事中のナンパは感心しないね」

ガウスの軽口を無視して、バレッタは暗い森を進んでゆく。
良くも悪くも、事件は長引きそうになかった。

どれくらい歩いただろうか。気がつけば開けた岩場にやって来ていた。
茂みに身を隠していると不意に転がるような娘の声が耳に届く。

「つーかさ、いつまでコソコソついてきてんだよ。もしかして尾行のつもりなワケ?だとしたらダッサ!バレバレだってぇの」

月明かりに照らされた、こちらに向けた顔は少々色が白すぎるが、あどけない少女の顔だった。
鏡人間のようなつるりとした鏡面顔は名残すら見られない。鏡人の血が入ってるとしても¼以下だろう(もっともそこまで血が薄いと人間のような実体を持ちやすく、怪異としての力は殆ど失っていることが多い)。



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