怪異探偵ソリィバレッタ「赤いドレスは血の先触れ」
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35:おれを ◆MVS19SfNUQ[sage saga]
2022/03/05(土) 03:54:27.25 ID:z8WhOIbA0
ガウス「何か…?」
バレッタ「な、何でもない」
なんだか無性に泣きたくなって、情けない気持ちを振り切りたくて、再び歩き出す。
ポケットに手を入れ、ゆったりとガウスが後を追う。
ガウス「それにしても今回はマジヤバだったね…あんなドラグは初めて見た」
バレッタ「ええ、そうね…」
言いかけてハッと思い出す。そういえばあのドレスの娘はどうしただろうか。
ドラグの爆発痕は確認できたのだから勝てたのだろうか。鏡の世界からは脱出したのだろうか。
取り残されてやしないだろうか。
青ざめていると、
ガウス「大丈夫じゃないかな…あの嬢ちゃんのことだ、うまく抜け出して何食わぬ顔でまたぞろどこかの誰かをイジめてると思うよ」
バレッタ「…そういえばあなた、何か怒ってません?あの娘のことで」
ガウス「さあ、どうでしょう…」
ガウス「…また会えるよ。きっと」
バレッタ「…別に会いたいわけではありませんけどね」
そう、別に会いたいわけではない。
一般的良識の観念から心配になっただけだし、自分が逸った結果とはいえ殴られて気絶させられた相手と何事もない時に会うのは何となく気まずい。ただ…
ただ、無事を確認できたらその時は…
──その時は、お茶の一杯ぐらいは出そう。
ささやかな約束を溶け込ませ、夜はさらに更けていった。
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