【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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16: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/03/15(火) 22:10:33.83 ID:yFgwqyuEo

歌野「そう……」

歌野は落ち着いた様子ではあったものの、もの悲し気な雰囲気を感じさせる。

ひなたや九尾、もしかしたら水都も。

いずれかであれば、

さっきの流れは図り事であって、望む答えを貰おうと画策していた可能性もあった。

しかし、歌野だ。

陽乃がそうであるように、

それ以上に内部を曝け出された状態である歌野は、それが出来ない。

そんな副作用がなかったとしても、その器用さを持ち合わせていないから、出来ないだろう。

この提案は歌野の本心で、願いだったはずだ。

歌野「残念だわ。良い妥協案だと思ったのに……」

歌野はそう言いつつも、陽乃が拒む可能性があることも重々承知の上だったようで、

口元をくいっとまげて笑みを浮かべる。

同じように曲がった眉が、その感情を晒していた。

歌野「私やみーちゃんのことを体の一部と思ってくれたって良いのに」

陽乃「馬鹿なこと言わないで」


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