【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
��
↓ ��
1- ��
覧 ��
板 ��
20
299: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/05/08(日) 17:15:09.65 ID:x8kzl1ISo
あの頃の千景は本気だった。
まるで容赦なく、確実に殺そうとして来ていた。
それがより悪化しているであろう今の千景は、些細なことでも見逃さないはず。
ひなたは陽乃の左手を見る。
九尾の力で補われているとはいえ、まだ包帯のまかれているその手は、
中指の辺りから縦に切り裂かれた痕がまだ痛々しく残っている。
ひなたを庇わなければ怪我をせずに対処できただろうし、
そもそも、ひなたが千景に向かわなければあんなことは起こらなかったかもしれない。
ひなた「もしもそれで命を落とすことになっても、それは私の選択の結果ですから」
陽乃「ふぅん……」
ひなた「不満。ですか?」
陽乃「だったら遺書でも書くか、事前に周囲に伝えておいて頂戴。全責任は自分にありますって」
ひなた「準備しておきます」
陽乃「……馬鹿じゃないの」
ひなた「え――きゃっ!?」
陽乃は一瞬だけ、ひなたを見つめて顔を顰めると、
捕まれていた手を引いてひなたを躓かせ、その勢いのまま抱きかかえる。
ひなた「久遠さん……?」
気に入らないのかと問いかける視線を陽乃は無視して、歩き出す。
ひなたが遺書を書こうが事前に言いふらしていようが、
陽乃がそうさせたのではないだろうか。などと疑われるのが関の山だ。
陽乃はそうできてしまいかねない力があり、それを大社も千景も知っている。
ひなたを大切に想う若葉は陽乃寄りだが、精霊の影響を受けてまで正常な考えで居られるだろうか。
陽乃「この村は居心地が悪いわ」
808Res/422.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20