【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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344: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/05/14(土) 21:38:22.55 ID:5ubqe3wMo
仲間であろう存在を巻き込もうが、
同一個体のいくらかが消し飛ぼうが、彼らにとっては何の意味もないことなのだろう。
ゆえに、動揺はしないし、反旗を翻すこともない。
与えられただろう目的の為だけに、ただただ邁進していくのみ。
だからこそ、
ダメージを受けた直後の陽乃を襲うまでに、余計な時間は一切かからなかった。
陽乃「っの……ッ!」
力の籠っていないただの拳では倒せない、
なのに、力を入れて殴り飛ばせば体がふらつく。
身体がふらつけば、隙を生んで――初期個体が食らいついてくる。
陽乃「っ……ぁっ……あぁぁぁぁぁッ!」
皮膚を食い破り、肉に食い込み、抉り取ろうとさえするその力を、
陽乃は九尾の力を纏った手で強引に引きはがす。
肉が裂け、血が辺りに飛び散って、滴り落ちる。
いつ、失血死してもおかしくないような状況で、陽乃はそこに立つ。
食い割かれた左腕は垂れ下がったまま、反応がない。
身体も限界が近いようで、足に震えが来てしまっているし、
視界の一部も、滲んだように曖昧なことになっている。
あぁ、死ぬ。
これは――殺される。と、陽乃は死を直感して
陽乃「ふっ……はっ……ははっ……あははははっ……」
そして、笑った。
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