【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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354: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/05/15(日) 16:11:46.40 ID:KaqAwNsVo
いくら、バーテックスや勇者に対しての特効を持っているとはいえ、
陽乃だって生身の人間であることに変わりはない。
身体が傷つけば血が流れるし、
傷つけば傷つくほどにその動きは鈍っていく。
九尾の力でその痛みを誤魔化したとしても、動かせなくなってしまう。
陽乃「はっ……っ――ッ!」
万全であれば完成型にも劣らない力があるけれど、
満身創痍の状態から、さらに深手を負い、片腕が使えなくなって、
足元もおぼつかなくなってきたとなれば、
進化型どころか圧倒的な数を誇る個体の猛突さえさばききれなくなる。
陽乃「ぐ……」
叩けば消滅する程度の個体にでさえ遅れを取り、
背中に突撃されて倒れ伏した陽乃は震える右腕で体を支えながら、どうにか体を起こす。
陽乃「ふ……ふふっ……ごほっ……」
最初の戦いでさえ、ここまでではなかった。
諏訪へ向かう時も、諏訪から帰る時も……
陽乃「死ぬ……死ねるわ……これは……」
九尾の力ではなく、純粋に痛みが薄れていく感覚。
確実に死が近づいていると、はっきりとわかる。
陽乃「……ふふっ」
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