【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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362: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/05/15(日) 18:44:35.46 ID:KaqAwNsVo
陽乃「――死ぬまで、救われてしまえっ」
その勇者を手放しで喜び、崇め、救いを願って、救われていく
あの時殺していれば、今の自分の命がなかった可能性なんてちっとも考えず、
馬鹿みたいに、惨めに、寄生虫のように生かされてしまえ。
陽乃はそう思いながら
向かってくるバーテックスを気にも留めず――笑って。
右手を地面に下ろす。
もう、拳は握れない。
陽乃「お母さん……ごめんなさい……」
3年前に別れてから、一度も会えていない。
いつも死にかけているだなんて話を聞いてしまっていないだろうか。
悪評ばかり聞いて心を病んでいないだろうか。
あの時、守らないべきだっただろうか。
父と一緒に、眠らせてあげるべきだったのだろうか。
そうしておけば、先に娘を失うだなんて思いはさせずに済んだのに。
陽乃「私ってば……ほんっと……人を不幸にしてばっかり……っ」
悔しいから、全部ぶっ飛ばしてやる。なんて、
伊邪那美様の御力を解放しようとしたところで、
目の前にまで差し迫っていた個体が真っ二つに叩ききられて消し飛び――
歌野「だったら生きてッ!」
ここにはいないはずの声が聞こえた。
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