【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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363: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/05/15(日) 19:13:29.91 ID:KaqAwNsVo
陽乃「……しら……」
歌野「これ以上、不幸にしたくないなら死なないで」
身体が急激に癒えていくのを感じる。
ぽかぽかと温かい、陽だまりのような生命力。
それは間違いなく、歌野が授かっている宇迦之御魂大神様の御力だ。
来てしまったのだ。
来ることがないようにとひなたを送り届けたのに。
なのに、ひなたは止めることが出来ず、歌野は来てしまった。
陽乃「どうして、来たの……」
歌野「陽乃さんが行くなら行くって、言ったじゃない」
陽乃「来られる身体じゃなかったはずよ。無理をすれば藤森さんに負担が行くと――」
歌野「分かってる。でも来たかった。私が、ここに来たかった」
陽乃「っ……」
歌野は後ろで樹木にもたれかかっている陽乃を一瞥して、
歌野「ッ――たぁぁぁぁぁぁッ!」
手にした根を束ねた強固な鞭を力一杯に振るって周囲のバーテックスを葬り去る。
歌野「たとえこの身体が朽ちるとしても、私は陽乃さんを守りたい」
陽乃「私はそういうのが一番嫌い……守られたくない」
歌野「良く分かった――けど、安心して頂戴。私は勇者よ。そう簡単に、死んでなんてやらないんだからッ!」
通常の勇者ではなく、
宇迦之御魂大神様の御力を使った歌野の一振りは、地を鳴らし、空を割き、バーテックスを撃ち滅ぼす。
歌野「だから良いの。背中を見せても……そこには必ず、私がいるから」
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