【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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677: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/09/28(水) 00:38:16.87 ID:7mJHYRNa0
だから、先日の戦闘を終えた後に家には戻らなかった。
戻りたくなかった。
あんな場所にいたって息が詰まるし気分が悪くなるから。
でも、だからってどうしたかったわけじゃない。
どうしたいもこうしたいもなく、
ただただ、彷徨って……そうして、また病院に行きついた。
まるで家であるかのように過ごした病院。
大社によって軟禁されているようなものではあったけれど、自由で、そして高嶋さんがいてくれた場所。
大社に見つかれば連れ戻され、
どこか、今度は家ではないどこかに軟禁、あるいは監禁されると分かっていても、
私の足は進んだ。
疲れ切った心も身体も、
高嶋さんなら……と、思わずにはいられなくて。
――なのに。
なのに、今まで高嶋さんがいた病室はもぬけの殻だった。
退院したわけではないのはすでに見てきた勇者の宿舎で分かっていたし、
集中治療室にいないことも、すでに確認して。
それでも、高嶋さんは見当たらなかった。
千景「……」
ひえびえとしていたものが、ふつふつと再燃していく。
もしかしたら、今度こそ、邪魔な存在を消してしまえるのではないかと。
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