【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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692: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/10/02(日) 23:03:21.04 ID:Dj7FRa1nO
何かがおかしい。
勇者がここにいることに驚いていない、入院していることを知っている。

それは何も問題ないけれど、であれば、
千景がここにいることを不思議に思わないわけがない。
自宅謹慎を言い渡され、なおかつ、そこから逃げ出したからだ。

それも、この病院に入院しているはずの久遠陽乃を殺そうとしたために。

なのに、看護婦はまるで動揺していない。
ここにいることをおかしいだなんてこれっぽっちも思っていない。
陽乃を殺そうとしたことは、もしかしたら情報規制され、知らないのかもしれない。

だとしても千景が入院していない以上、病室はここではないというはずがない。
言うなら、そう、面会時間は過ぎていますよ。だろう。

千景は、先ほども感じた不安を覚えて、少し離れたところに見える窓を確認しつつ看護婦を睨む。

「――郡さん?」

看護婦の声は、感情が感じられるのに酷く冷めているようにも感じる。
頭の中に響くと言うべきか、身の毛もよだつというか。

千景「……っ」

千景はぐっっと唇を噛んで、顔を顰めた。


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