【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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704: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/10/04(火) 23:51:26.03 ID:rAWP9FFZ0
お化けが怖いからと、布団にくるまって見えない聞こえないとしても、
もし万が一千景だった場合、また殺しに来る可能性がある。
放っておくのが賢いとは思うが、
病室からそれなりの距離ともなるとさすがに気づかなかったふりは出来ない。

陽乃「っ……」

ベッド脇に置かれていた車椅子に手を伸ばし、
どうにかベッドから乗り移って、ゆっくりと動かす。

陽乃に与えられた車椅子は勇者だからなのかかなりしっかりしたもので、
一般の患者に貸し出されるようなものとはまるで違う。
少しの力で動かすことが出来るし、動く音もほとんどしない。

ここまでするなら電動のものにしてくれてもよかったのではと思いつつ、
病室と廊下を隔てる扉に耳を当てて外の音を確認する。

陽乃「……静かね」

陽乃にとっては大きな音だったが、
寝静まった人々の耳には些細な音だったのか、それとも、気のせいだと割り切ってまた眠ったのか。

九尾が何か細工をした可能性を考慮しつつ、陽乃は可能な限り静かにドアを開け、
左右の通路を確認してから、廊下へと出る。


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