【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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706: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/10/05(水) 01:14:13.30 ID:gaL4j6Ha0
風が吹き込んでくる音がする。
どこかを走る車の音が、はっきりと聞こえる。
窓でも開いているのかとさらに進んでいった陽乃は、
通路の途中にある窓の一部が完全に割れて無くなっていることに気づいて、ゆっくりと近づく。
床に細かい破片が散らばっているのか、
車椅子のタイヤがじゃりじゃりと音をたてたものの、
大きな破片はなく、全て外側に散っていったのだろうと陽乃は割れた窓ガラスを見つめる。
陽乃「……入ってきた。わけじゃなさそうね」
刺々しく割れた窓ガラス
その縁側の辺りから壁、そうして床へと……点々と赤い色が続いていて、
窓から少し離れたところには少量の血だまりのようなものもある。
窓ガラスは外側に割れているけれど、病院の中には争った形跡。
侵入してきたのは大社の人間か、それとも千景か。
あるいは、危害を加えるつもりの一般人か。
少なくとも、悪意があって。
それに気づいた何かが、それを追い払ったのだろう。
――十中八九、九尾だ。
若葉らしくないし、球子や杏も違う。
歌野だって違うだろうし、巫女であるひなたや水都には無理だ。
かといって、大社の人間や病院関係者にも出来ることは限られる。
そう考えれば――いや。
この惨状を見れば、答えはその1つしかなかった。
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