【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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796:名無しNIPPER[sage saga]
2026/01/24(土) 18:32:37.44 ID:Vi6B80CY0
天乃は青年の唇を受け入れたあの瞬間から、自分を囲む世界が少しずつ変わり始めた。
病院の部屋は変わらず無機質で、窓の外の景色も同じように建物と空を映し出していたが、心の中の空白は、青年の存在によって埋められようとしていた。
いや、埋められているふりをしていたのかもしれない。
もう自分には誰もいないという焦りが、天乃を駆り立てる。
犬吠埼樹の面影は薄れ、看護師の優しい言葉も遠くなり、残されたのは青年だけ。
失うことを恐れるあまり、天乃は彼にすがるように、心と身体を許していく。
孤独の闇が心を蝕む中、青年の温もりだけが唯一の光のように感じられ、彼女は必死にそれにしがみつく。
涙を堪え、笑みを浮かべながら。
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