R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part4
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137:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2023/12/18(月) 11:44:00.54 ID:fFXRluPW0

「…ふう〜。まったくあの吸血鬼ときたら。ちょいとうちを働かせすぎとちゃいます?」

柚がおきつね堂の屋根の上でぶつくさと文句を垂れている。

「まぁえぇか。根っこの化け物なんぞにこれ以上うちのシマを荒らされるわけにもいきまへんしなぁ」

そう言うと柚はゆっくりと目を閉じ、精神を集中し始める。

「我が太祖、白面金毛九尾より伝わる結界術の奥義。とくとご覧あれ…!」

ごぉっ…!

柚を…おきつね堂を中心として、街の上に力場が形成されていく。

ドーム状に形成された力場は見えない防壁となってファンタズマ:ライトエリアのおよそ七割を包み込んでいった。

「…これでしばらくの間、あの根っこはこの街まで届くことはあらへん。けどあくまで『しばらく』や」

柚の力をもってしても街を守る結界を張り続けるのは至難の業。

「もって数時間、ってところやなぁ。あとはあの子らの踏ん張り次第やねぇ」





「これは…結界術か! こんな…街を覆ってしまうほどの術を操れる者がいたのか!?」

「はは、流石は伝説の妖狐の血筋だ。敵に回したくないねぇ、あの人は」

ツバキが上を見上げて驚愕し、セウェルスも感嘆の声をあげる。

「凄い…けど、これも時間稼ぎでしかないんだよね?」

「ああ、その通り。これほどの規模の結界、あの人でもそれほど長いこと保つことはできないだろう」

ミルキィの言葉にセウェルスが頷く。

「除草剤が完成したら、さっそく4階へ向かおう。そして怪植物の本体に注入するんだ」

「本体…か」

ツバキが腕を組んで渋面を作る。

「ギンガたち…よもやその本体と接触してはいないだろうな…?」

強力な増殖力と再生力を持つ怪植物の本体。

禁忌のアイテムを持ち出さなければならないと判断されるような強敵ともしも出くわしていたら…?

ツバキはその不吉な予感が的中していることをまだ知らない。

「無事でいてくれ、ギンガ、アリス、クチナ…!」

なんにせよミルキィとツバキは除草剤の完成を待つより他ないのだ。

二人は歯がゆい思いをしながら、ただギンガたちの無事を祈り続けた。



ミルキィ、ツバキ、セウェルス、柚。

そして4階で怪異の本体:女郎草に立ち向かうギンガ、アリス、クチナ。

混沌を極める戦いの行方はどこへと向かうのか―


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