150: ◆m3eT9sbstgM1[saga]
2023/07/06(木) 22:29:05.90 ID:F9yJeI5uO
「はぁ、お婆様の心配性も少しはーー」
冬が苦悶の表情を浮かべて部屋に入る。
眉間の皺はより深く、ため息は全てを吐き出そうとするくらい深いものだった。
いつ着替えたのか、制服姿ではなく、薄紅色の着物を着ている。
首には魔法少女の証であるピンクのカウベルが揺れているのは変わらない。
着物姿の少女にカウベルの首輪はなかなかにアバンギャルドであった。
「おかえり、冬」
あなたが声をかけると、冬は一瞬驚き、あなたを見るが、
「あぁ、そうか、いたのだったな…」
ベットの上に座るあなたを見つけて安堵の表情を浮かべる。
「情けない姿を見せた、忘れてくれ」
冬は少しだけ恥ずかしげにあなたに懇願する。
「さて、貴様は夕食は不要という話だが、ちょっとは回復が早くなるかもしれない、待ってろ」
冬は出ていくがすぐに戻ってきた。
その両手に盆が握られ、三角形の米と海苔で包まれたものーーおにぎりが3個、皿に乗っていた。
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