151: ◆m3eT9sbstgM1[saga]
2023/07/06(木) 22:29:48.77 ID:F9yJeI5uO
「夕食の残りですまないが、これしか作れなくてな、佐藤のような料理上手から数段味は落ちるだろうが勘弁してくれ」
冬は気まずそうに頬をかくが、あなたは気にせず、差し出されたおにぎりの一つを食べる。
「! 美味しい…」
そんな言葉が出てきた。
ホロリと口の中で解けるおにぎりの硬さ、塩と具材である梅の塩梅、パリッとした焼き海苔が全て美味い。先ほど、冬が作った、と言っていたが、冬も料理上手だった。
あなたは気がつけば完食していた。
「ふふっ、米粒がついてるぞ」
冬はそう言って、あなたの口に周りについた米粒を摘んで食べてしまう。
冬の笑った顔は、年相応の、無邪気な可愛さに満ちていた。
「さて、腹の膨れたし、寝る前に風呂に入ってしまおうか」
冬はそういって、あなたの襟首を掴むと、箪笥から下着とタオルを持ち出し、部屋を出た。
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