219: ◆m3eT9sbstgM1[saga]
2023/07/08(土) 15:31:35.54 ID:MI9Gqmp0O
「おおかた魔法少女になったことを言おうとしたんだろうがオススメできない」
「もがっ、どうして? 天使ちゃん?」
教室から離れて廊下の隅で紫桜はあなたと小声で話す。
「魔獣の中には意識のみを人間や他の動物、物に憑依させるものもいる。君が魔法少女だと分かったら格好の的だ」
紫桜は不思議そうに顔を傾げる。
「でも、いつかは戦うんだし、いいんじゃない?」
「ああ、だが、中には高等知識、人間と同等かそれ以上の知恵や知識を持つものが魔獣にはいる。もしも、君の友人ーークラスメイトや君の家族に危害が、人質や危険なことになる可能性もあるんだ」
「わ!それは大変!」
「だから、紫桜、君が魔法少女であることは秘密だ」
「約束だね!」
「ねぇ、どうしたのよ、シオー、保健室行く?」
クラスメイトの一人が紫桜に話しかける。
紫桜はあははっと、誤魔化して笑ったあと、
「みんなにドーナッツ作ってきたの! 食べない?」
持っていたカバンから、紙箱ーー中身は大量のドーナッツを渡す。
そのドーナッツはキラキラと砂糖とは違う輝きを持ち、魔法少女姿で作ったのだろう。
あなたはあとでそれも注意しなければ、と思いつつも手遅れ、ドーナッツがクラスメイトに行き渡るのを見守るしかなかった。
666Res/327.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20