魔法少女 全てはあなた次第【安価】
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380: ◆m3eT9sbstgM1[saga]
2023/07/09(日) 21:06:55.53 ID:etD9Unh4O

 
 
 あなたは、殴られた頬がじんじん痛みながら、人間の姿で歩いていた。
 
 途中、誰にも出くわさず、学校から出てこられたのが奇跡だったろう。
 
 あれから、テレパシーで冬を呼びかけるが、冬は無視していた。
 
 
 『あ! つながったよ! 天使ちゃーん!』
 
 と、元気な声が響く。
 
 紫桜のテレパシーだった。
 
 『冬ちゃんもラインにもテレパシーにも通じないし、二人とも待ち合わせ時間を過ぎても来ないし、今日魔獣が現れたら――』
 
 『今日、魔獣はでないよ』
 
 冬が妊娠し、その際に祝福の波動が広がる。
 魔法少女があなたの種族と子供を作った夜、受精の波動が祝福として街に流れ、その子が生まれるまで、障壁が街を包む。安全に生まれるまで、魔獣は姿を消すのだ。
 
 『え!? マジで!? でもなんでわかって――』
 
 『ねぇ、人間がわかる場所ってなにかある?』
 
 『人間がわかる場所ぉ!?』
 
 『うん、人間の生態がわかる場所、それが知りたい。できれば、普遍的なことを』
 
 あなたの質問に、うーん、と悩んでいた紫桜だが、やがて、
 
 『……普遍的ねー、常識が知りたいってなら、図書館とかにいくといいよ! で、今夜はどこに――』
 
 『ありがとう、また連絡するね』
 
 あなたは一方的にテレパシーをきった。
 
 その後、何度も紫桜から呼び出しが掛かるが、あなたはごめん、とだけ告げて、動物に変身する。
 
 こういうとき、物をすり抜けられるこの姿はありがたかった。


 


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