魔法少女 全てはあなた次第【安価】
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387: ◆m3eT9sbstgM1[saga]
2023/07/09(日) 21:11:50.38 ID:etD9Unh4O
「貴様の力はすごいな。滅多に袖を通さない普段着までマタニティ服になっていたぞ」
ところどころフリルがついた黒い着物に白い手袋、それと、日傘を差し、白い肌をより白く、唇に朱――口紅を引いた、冬がいた。
冬の言ったとおり、着物の帯はゆるゆると、大きな腹部を押さえつけないような着付けになっていた。
あなたは、しばらくその格好に魅了されてしまう。
「なんだ、どうした? そんなに呆けて……言うことがあるんじゃないか?」
冬の言葉にあなたは我に返り、頭を下げる。
「冬、ごめんなさい」
「俺は、それがどういう意味なのか、わからなかった。でも、知った。冬がどうして怖がっていたか、冬がどうして、泣いていたか、理解した」
「その子は俺が――」「感想」
あなたの言葉を遮って口元に指を押しつける。
「せっかく私が普段はしない、校則に違反する化粧をして、この着物を着てきたのに、出てくる言葉がそれか……」
はぁ、と、冬は深いため息をつく。
「………………似合ってます」
あなたの言葉に、冬は最初の風呂で見せたように、笑う。
鮮やかな花が咲いたようであった。
「しまった、制服ではなく、この着物を着てきてしまったなぁ、家に帰って制服を着直しても、学校が終わってしまっている。こんな日はどこかにいかないともったいないなぁ、実にもったいない」
冬のわざとらしい言葉に、あなたは、
「――どこかに、行く?」
「ああ、いこう。なにせ、人生ではじめて学校を休んでしまったのだ、学生は勉学が本分なのに、それを無駄にすることは最大の侮辱だぞ?」
冬に手を差し出し、あなたの手を冬は取った。
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