120:名無しNIPPER[saga]
2023/12/25(月) 00:13:30.20 ID:KUNogzXQ0
吸血鬼「ふぅーん、あれがこの店で一番高い商品なのね。あれが」
弱男「は、はい…」
早く帰ってくれと願う弱男だが吸血鬼はその商品の所に歩いていく。
その背中に生えている小さな羽根を見て彼女が吸血鬼の種族なのだと分かる。
今は魔族も人間と一緒に生活している者もいるので珍しくはない。
吸血鬼「えい」
コンっと彼女が高い剣を小突く。
落下した。
ガシャン!
弱男「ああっ!?」
弱男が慌ててそれを拾いにいく。
武器に大きな傷は無いが、床にへこみができた。
吸血鬼「何をそんなに慌ててるのぉ? 剣は何度も敵を斬る物なんだからその程度で壊れちゃったりしないでしょぉ?」
弱男「も、もぅお帰り下さい…っ」
吸血鬼「はぁ?」
思わず言ってしまった弱男の言葉にキレる吸血鬼。
彼女は床の傷を確認している弱男を蹴っ飛ばした。
ゲシッ。
弱男「げはっ!」
吸血鬼「今、誰に何て言ったのかしら〜? ん〜〜?」
転がる弱男を追い打ちし、頭を足で踏みつける吸血鬼。
グリグリ。
弱男「あががっ」
吸血鬼「この私の暇つぶしに付き合わせて頂いてる気持ちがないっていうのかしらぁ!? このキモ男!」
グリグリ。
弱男「痛いっ、痛ひっ!」
吸血鬼なので子供ながら力がある。
吸血鬼「きゃははは! なっさけない声〜♪ キモぉ♪」
グリグリ。
弱男「ううっっ」
吸血鬼「いい? 私が帰る事は私が決める事なの。お前が決める事じゃないの」
弱男「分かりまぢたっっ、ぃぃぃ痛いっ、ごめんなさいっごめんなさいっ!!」
吸血鬼「キモいのよ、おっさん」
弱男「ごめんなさひっ…」
吸血鬼「きひひ」
ようやく吸血鬼が弱男の頭から足をどけた。
弱男はそのままの体勢を保つ。
弱男「は、は…」
吸血鬼「この剣もらってこっかな。じゃあね、クソつまらない時間を過ごしたわ」
そう言って彼女は武器屋から出ていった。
売り物を取られ、床を傷つけられた弱男は街の商工会にこの件を相談した。
あのロリ吸血鬼貴族に抗議文は送られたが謝罪は一切なく、被害額の弁償もされなかった。
弱男「…………クソが…」
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