主人公「小さな国で誰かと恋愛したりする」【安価】
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70:名無しNIPPER[saga]
2024/01/11(木) 20:32:09.21 ID:2oVKqy130
「あれは3年位前かなぁ……本当に突然私たちの国は近くの国から襲われたんだぁ。もともと大きい国じゃなかったけど、山にある食料や城下町の畑で取れる食料のおかげで本当に食べ物には困らない地域だったから、それを狙われたんじゃないかなって私は思うんだけどね」

そう言って話し始めたフユさんはそっとお酒に手を伸ばす……ん、お酒?

「え、の、飲むのですか?」

「ごめんねぇ、私もこの話は多少酔わないとできないくらい……整理、出来てないから」

そう言って酒を口に運ぶフユさんを私は止められるはずもなく



それが起きたのは、今みたいな、もうすぐ春になるくらいの夜だったかな

「お母様、いっぱい足音がするんです!」

そう言って、不安そうに母親にすがったゆきちゃん
ゆきちゃんは耳がよかったからね、闇夜を歩く兵士たちの足音が聞こえてたらしい
そんなゆきちゃんの言葉に気づいた国主様たちはゆきちゃんをこの神社に隠れさせて城で合戦を行ったんだ
結果は、こちらの惨敗に近かった
ある出来事で流れが変わるまではね

「うっ、うぅ……」

「ゆきちゃん、大丈夫、大丈夫だからね……」

「ぐすっ、フユねぇ、ユキねぇ……」

「ナツも、絶対にお姉ちゃんが守るから」

この神社は私の力で作られた結界で守られてた
でも、結界は少しだけ姿を隠すことと、多少の戦火をよけることだけしか役立たない
誰かが神社に戦火が届いてないと気づけばこの場所も簡単に襲われるだろうし、何より……

「やだ、××の声、聞こえなくなって、○○の足音が、ああああ……」

その時のゆきちゃんは……全部、聞こえてたんだよ、いつもそばにいた人々が、死んでいくのが……
何度も耳をふさいで、涙を流して、震えて……
それを見てた、ハオンちゃんがね、立ち上がった

「……千雪、ごめん、行ってくる」

「やだ、ハオンまで、行かないで! お願い!」

「大丈夫、全員守る、もう、誰一人……殺させない」

そこからは、流れが変わった
ハオンちゃんは今まで、自分の術を誰かを殺すために使ったことはなかったんだ
でも、今回は違った
容赦なく相手を惑わし、吹き飛ばし、最後には確実に殺していった
そして相手を洗脳し、敵の陣地を簡単に割り出して……
終わったと思った

「敵の大将を、殺してきた。もう、平気……」

その言葉に、お城のみんなはやっと警戒を解き始めた
外からの声に私もナツもやっと恐怖から解放された
でも、ユキちゃんだけは違った

「ちがう……お父様、お母様!」

「ゆ、ユキちゃん!?」

走り出したユキちゃんに追いついた後、私は見ちゃったんだ……
ユキちゃんの、お父様が忍者に殺されるところを
そして、それを見てしまったユキちゃんを
忍者はそのすぐ後にユキちゃんのお父さんの側近に殺されて……

「ユキちゃん、ユキちゃん!!!」

ユキちゃんはその場で、気を失ってた
そりゃ、そうだよね。大好きだったお父さんが目の前で死んだんだから
ユキちゃんの耳には、まだその場に忍者が残ってたことがわかってたんだ
それに、すでに自分の母親が、死んでいることもね
生き残った兵士からは自分たちが雇われた身だという事と隣国の主の命令でこの夜襲をしたことが分かった
つまり、まだ終わりじゃない
そんなことがわかって、私もナツも、すごく、怖くなった


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