主人公「小さな国で誰かと恋愛したりする」【安価】
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71:名無しNIPPER[saga]
2024/01/11(木) 20:46:24.05 ID:2oVKqy130
それから、三日間寝込んだユキちゃん
でも、目を覚ますとすぐに何かの支度を始めたんだ

「……ユキちゃん、もう大丈夫なの?」

「あはは、心配しすぎですよ、フユ」

「何、その格好?」

ユキちゃんが目を覚ましたって聞いて、すぐにユキちゃんの部屋に行った私が見たのは似合わない甲冑に身を包んだユキちゃんの姿だった

「……許さない、絶対に」

多分ね、その時には、すでに……ユキちゃんは壊れてたんだと思う
相手の居場所がわかるユキちゃんと人知を超えた力を持つハオンちゃん
2人以外にもあの襲撃で家族を、仲間を失った人たちはいっぱいいて、その怒りは隣国を簡単に滅ぼした
戦えないユキちゃんは、指示を出し続け、簡単に敵将を罠にはめ、陥れ、そして討伐していく
その時、ユキちゃんのそばにいた人から聞いた話なんだけどね、最後に、敵の国主の首が落ちる音を聞いたユキちゃんは……

「えへへ、やっとおわりましたね」

見たことのない、怖い、笑顔をしてたって言ってた……



「それからはね、ユキちゃんは泣かなくなっちゃったんだ、ふざけて泣きそうな顔をするときもあるけど、絶対に泣かないの。その代り、笑うんだよ。無理してるんじゃない……本当に、壊れてしまったように、笑うんだ」

「……」

「ただ、ね、ユキちゃんの笑顔は私たちや、兵士の人たちのための笑顔でもあるんだよ」

そう言いながら、またお酒を口に運ぶフユさん

「私たちがいることが、プレッシャーになって、ユキちゃんを壊しちゃったのかな?」

「……」

「それからはね、国主となったユキちゃんが色々頑張ったんだー、でも、もともと国主様、えっとユキちゃんのお父様以外は男性厳禁だったゾーンを城の3階以上の階から城全体に移したりとか、結構わがままもしてるんだよー」

壊れてしまった優しい国主の娘……
少しだけ、他人事のようには感じないでもなかった

「あれから、ユキちゃんは殺気とかもわかるようになったみたいでね、だからユズリハさんのこともすぐ信用したんじゃないかな?」

「……」

私は、なんて言葉を出していいのかわからなかった

「ごめんねぇ、少し、酔っぱらってきたみたい、そろそろ寝よっか」

話を遮るように、フユさんがそう言う
ニコニコした笑顔が似合う彼女は、語っている最中もずっと笑顔を作っていた
でも、話が進むごとにお酒を飲む速度が上がっていて、無理をしているのが丸わかりだった

「そうだね、そろそろ寝ましょうか」

「うん、おやすみなさい、ユズリハさん」

フユさんは蝋燭の火を消す
私は布団に横になり目を瞑る



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