【R-18】こんな仕事ばっかりでごめんな【安価】
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714: ◆WEXKq961xY[saga]
2025/01/11(土) 15:45:49.74 ID:qZgSVsdco
…
店員「いらっしゃいませー!」
奇跡的に空いていた、居酒屋の個室に滑り込んだ。
アイリ「このままホテルでも良かったのに」
「ちゃんと、本心を聞いておきたいんだ」
ガラッ
店員「お通しお持ちしました。ご注文はお決まりですか?」
アイリ「梅s」
「烏龍茶2つ」
店員「烏龍茶…お2つ? 承知しました」
パタン
「…さてと。アイリは、モデルの仕事に積極的で、撮影の時も恥ずかしがらずに要望に応えてくれる。俺はデビューから見てきてよく知ってるし、お世話になってきたスタジオとか、雑誌の人たちからも評判だ。…けど、それに甘えてたのかもしれない」
アイリ「…」
「事務所でのプライベートな撮影…下心があったつもりはないけど、客観的にそんな言い訳が通じるわけないし、必要以上にアイリに求めてたのかも」
アイリ「…あの」
アイリが、口を開いた。
「…もし、アイリが撮影外でも、俺の要求に応えないといけないと思ってるなら」
アイリ「違うんです。違くて…」
「違うって…」
アイリ「もう知ってると思いますけど…あたし、頭は良くないし、モデルになったきっかけだって、友達の付き添いのつもりで来ただけで、本当になるとは思ってなくて…でも」
ガラッ
店員「おまたせしました、烏龍茶お2つ」ゴト ゴト
店員「…ごゆっくりどうぞ」
パタン
「…うん」ゴクリ
気まずい雰囲気の中で、来たばかりの烏龍茶を一口。
アイリ「…えっと、でも、モデルのお仕事は楽しいんです。本当です。それに、プロデューサーさんになら、何でも見せられる気がして…最初に、プロデューサーさんに全部見せちゃったから、他のスタッフさんともお仕事ができてるのかなって」
「それは…良かった」
アイリ「でも」
アイリが、唇を歪める。震える声を、絞り出す。
アイリ「きっと、この業界だけじゃない…けど。色んな人がいて…優しい人、親切な人もいれば、冷たい、意地悪な人もいて」
「それは、まあ、そうだね」
どこに行っても、難のある相手はいるものだ。殊、キラキラしたものに憧れて芸能界入りした者にとっては、どこにでもある対人関係の悩みに、ひどく落差を感じてしまうのだろう。
アイリ「それで、気付いちゃって…いつも遊んでる友達」
「ファミレスで会った、あの?」
アイリ「」コクン
アイリは頷くと、何度も深呼吸して…涙を浮かべて…ぽつり、呟いた。
アイリ「思ってたより…優しくなかったのかな…って」
「…」
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