華の勇者「新たな勇者となる君には、十戒を学んで貰う」地味剣士「十戒?」
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3: ◆3Jh764FmrU[sage_saga]
2024/05/08(水) 04:28:08.04 ID:JLY9TdCs0


「そうか。ここは森なのだと、そう君は言い切れるのだね。
 ……W羨ましいWよ、迷わず答えられるだけの確固たる意志を君は持っているようだ」

 彼は感心したように言った。
 同時に、諭すようにも続けた。

「……ではお教えしよう。
 ──ここは君の思う場所ではない。君は今、本来の名を知らぬ町の中で佇んでいるのさ」

「街中に……」

「その通り。君は多くの人々が行き交う往来の最中で佇んでいる、君の失った視界には映っていないだろうが手を伸ばせば『そこに』は血の通った温かい人間が確かに居るんだ」

「っ……それは、WそのつもりでWやれと言うことですか……?」

 余りにも突拍子のない展開に、思わず目隠しされたまま面食らった私は彼にそんな事を聞いた。
 けれど当然、彼はそれに答えない。
 僅かな沈黙が肯定とも否定とも私に判断させない空気を作り、それから期を見たかのように続けた。

「君が握っている物は────何だい?」



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