華の勇者「新たな勇者となる君には、十戒を学んで貰う」地味剣士「十戒?」
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5: ◆3Jh764FmrU[sage_saga]
2024/05/08(水) 04:36:03.66 ID:JLY9TdCs0





「君の力ならほんの少しだけ刃先を横に振るだけで、腰元までしか背丈の無い子供の首を刎ねる事が出来る。
 後ろに振れば背後を通り抜けようとした人間の腹部を柄尻で打つだろうね、
 けど君はその手の尺の剣を操る時は大抵……手首の動きで切先と太刀筋を決める傾向がある。
 きっと君は周囲を傷つける事を恐れて胸元に抱き寄せるようにしてしまうのだろう、
 ……だがそれで、どうやって町の人々を護れる? 脅威はすぐそこに来ているのに」

 それは捲し立てるようで、認識の甘い子供を諭すようにも聴こえて、私は半ば萎縮しかけてしまう。
 でも答えに窮してる場合じゃない。
 だって彼は言ったのだ、町に住む人々に脅威が迫っていると。

「脅威……とは? それは、なんですか」

「君には何が出来る」

「……分かりません、だって私はその『脅威』を認識出来ていないからです」

 私はそっと、手の中に確かにある筈の木剣を胸元に抱くようにして答えた。
 彼は、私のその答えに重い声で続けた。

「君には、何もできないという事かい?」

「そんな事はありません、でも……」

「ならばもう一度聞こう。君には────何が出来る?」







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