【安価】恋愛相談屋しながら魔法少女業に励む【コンマ】
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63: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2024/11/07(木) 10:41:09.37 ID:PdTq4uL+0
 栞  「……どうして、恋愛相談屋を始めたの?」


 動機を知らずにずっとやってきたが、思い出の振り返りついでに知りたくなってしまった栞は、あきらに訊ねてみる。


あきら 「あー……そういや話してなかったなー……」


 あきらは食べ終えた包み紙を折りたたみ、備え付けられたゴミ箱に包み紙を捨てる。食べ終わったあきらを見て、栞は慌ててまだ残っているクレープに齧り付く。そんな栞に、あきらは苦笑する。


あきら 「急ぐなって。後はもう帰るだけなんだしさ」

 栞  「んむぅ……むぐっ。ご、ゴメンね」

あきら 「コーヒーも飲んで落ち着けって」

 栞  「…………ふぅ……」


 子供を慈しむ父親のような眼差しで、栞の食事を見守る。栞がゆっくりと続きを食べるのを認めてから、あきらは恋愛相談屋を始めた動機を、どう答えようか思案する。


あきら (難しいよなぁ……本当のことは言えねぇしなぁ……)


 そう、あきらには、長年時を同じくした仲の栞にでさえ、隠していることがある。現実的ではない、荒唐無稽な話だ。転機となった中二の春に、それを思い出した、あきら自身でさえ、そのときは信じきれていなかったのだから。栞の反応も想像がつく。


あきら (人の恋愛に興味あるからとか……? なんか……変態っぽくてヤだな……ナシだな……)

あきら (幸せな人間を増やしたいとか……? 宗教勧誘かよ……ナシだな……)

あきら (あー…………どう答えっかなー…………)


 考えあぐねにあぐねたが、最適解となりそうな解は浮かばなかった。


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