【安価】恋愛相談屋しながら魔法少女業に励む【コンマ】
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64: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2024/11/07(木) 10:41:59.15 ID:PdTq4uL+0
あきら 「帰り道でもいい?」

 栞  「う、うん。もちろん」


 あきらから話題に上がらなかったため、なんとなく今日まで理由を訊いてこなかったが、なんでも明け透けにしてくれるあきらが、まさかここまで答えに窮する質問だとは思わず、栞は僅かに驚く。同時に、自分にも話してもらえないことがあるのかと、寂しさが押し寄せ、胸がちくりとする。


 栞  「…………」


 ひとり黙々とクレープを食べるが、美味しさを感じなくなっていた。栞の様子がおかしいことに、あきらは気付く。それが、自分がしっかり栞の質問に答えてやれないことが原因だという自覚もある。


あきら 「あー……」


 “正直に答えよう”と、あきらは決意する。信じてもらえず、なにか後ろめたいことを隠すためにデタラメを言っているのだと、失望されてしまうかもしれないが、それが真実なのだからしかたない。それでこの長い付き合いも終わってしまうかもしれないが、それもしかたない。誤解だったとしても、相手からすれば、テキトーに遇らうための嘘を吐かれているようなモノなのだから──あきらは気持ちを引き締める。


 栞  「……ごちそうさまでした」

あきら 「んじゃ、帰るか」

 栞  「うん……」


 包み紙と紙コップを処分し、席を立つ。気まずい空気の中、それでもふたり並んで、いつもの家路へと歩き出した。






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