【安価】恋愛相談屋しながら魔法少女業に励む【コンマ】
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80: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2024/11/07(木) 23:14:58.17 ID:PdTq4uL+0
 ラキアは栞の奪還を優先する。ラキアが一歩踏み込んだところで、男は近づけさせないように、金属バットを一心不乱に振りまわす。しかし、デタラメな軌道なため、腕の力がしっかりと入っていない。変身した今のラキアならば、食らったところで大したダメージにもならない。男の手首を掴み、後ろ手に捻りあげる。カコンという、鉄バットとアスファルトの衝突音が路地に響く。


チンピーラ 「んぎぃぃいぃでぇぇぇっ!!」

 栞  「ひぃぃやぁぁぁっ!!」

ラキア 「おっと!」


 捻りあげた際、男の身体を半回転させたために、栞まで振り回してしまう。しかし、痛みに喘ぐ男の腕の力が緩んだのだろう。投げ出される形で栞が男から逃れた。倒れそうになっているところを、あいている腕で抱きとめる。


 栞  「あ、ありがとう……あきら君」

ラキア 「怖い思いさせてゴメンな」

チンピーラ 「で め゛ぇ゛ら゛ぁ゛ッ !! イ゛チ゛ャ つ゛い゛で ん゛じ ゃ ね゛ぇ゛ぞ ぉ゛っ!!!!」


 背後でイチャ付きの気配を察知した男は、ギッタギタに敗れただけでなく、至近距離でイチャイチャされるという煽りを食らったために、唾を飛ばしながら怒りで喚き散らす。


ラキア 「ちょっと栞、離れてて。後、目を瞑るか、後ろ向いといて」

 栞 「う、うん……」


 言われたとおり、栞はラキアから離れ、後ろを向いた。すると、ラキアの脚に、光が集まっていくのが解る。それはバチバチと音と同時に、ヴヴヴンと重い低音に、空気がビリビリと振動していることが確認でき、それが攻撃性のある光なのだと察することができるだろう。栞も、背後からする轟音と、肌をビリビリと撫でる刺激に、嫌な予感と、汗が流れる。


チンピーラ 「ッ ッ !! は、離゛ぜ や゛ゴ ラ゛ァ゛ッ ッ !!」


 後がないにも関わらず、無駄な足掻きを見せる男の腕を解放し、背中をトンッと軽く押してやると──


ラキア 「栞は俺の人生の一部なんだ……手を出したお前は許さない」


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