569: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/01/12(日) 23:56:52.29 ID:fWdwp/h9O
そして今回のは妙にシリアスな予感だぁ
私の心模様みたいだわ。という返答を辛うじて飲み込む。私が首だけ動かして隣を見ると、並んで馬車に揺られていた貴族の少年が純粋な目で同じことを言った。
「薄暗い曇り空ですねえ〜」
ミルカ「……そうね。雨降るんじゃない」
「今日の夜には隣町に着く。それまでは勘弁願いたいものだな。ぬかるんだ地面に馬が足を滑らせたら大変だ」
今のは馬車の仲にいる少年の父親の貴族が言った。ってことはあと7時間以上馬車に乗っていないといけないのか。
ミルカ「はーーーー………」
私は改めてその自分のメンタルと重ねた淀んだ空を見上げ今朝のことを思い出していた。
☆☆☆☆☆
ミルカ「はーっ!私だけポイズンドラゴンの討伐不参加?なんでよ」
紅蓮の女勇者パーティーが総出で挑む一ヶ月ぶりの依頼。危険なドラゴンを討伐するというものだが、私達の力ならば大した相手ではない。またリラが単身で倒してしまうんじゃないかとすら思っていた。
その依頼に出発する朝、冒険者ギルドで私は着いてくるなと言われたんだ。当然困惑した、ルノとカミラの顔を見る。申し訳なさそうにしているが、どうやらこれは覆らない事らしい。
ミルカ「えーーーーと。なんで?」
自分でも自覚するくらい動揺している。なんでだ、私はバトルマスター。格闘職の最上位であり、激レア職なのだ。まさか力不足だからってことはあるまい。
脳裏に忌々しいクリーム色の髪の女の姿が思い浮かび、動悸が激しくなる。力不足……?まさか本当に
リラ「いや〜今まさに貴族のおっさんが馬車で隣町まで行くってんで、護衛が欲しいらしくてよ。私達パーティーに直々の依頼なんだと。わりーけどミルカ頼むわ。後衛のカミラは欠かせないしルノは戦闘力的に護衛は厳しいだろ」
ひどくホッとしている自分がいた。表面上取り繕い、仕方ないという体で護衛任務を受けた。確かに護衛に付くなら私かリラであり、勇者であるリラが強敵であるドラゴンと闘うべきだろう。挨拶を済ませ、私は馬車の後ろに座る。その時にはすでに今の沈んだ気分だったのを覚えている。
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