884: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/01/29(水) 19:25:20.73 ID:Eo451Sb2O
哀れ。レンは泣きじゃくりながら再び土下座し詫びをいれる。その間も水触手は絡み付いているので反抗は不可能。
レン「うう゛………も、もう一度ぶつけられたら死んじゃいます……グス……も、申し訳ございませんでしたぁ」
『勇者パーティが情けなく詫び入れたから今回だけは許してやるかコポポ〜。』
鼻血を拭うことも許さず、レンはスライムの体内に戻された。今の一撃で元々折れていた部分はさらに重傷になっただろう。もはやレンはスライムの魔力源となるしかない。
アメリア「大丈夫っ!?レーンちゃん…」
ミーニャ「ゴミスライム……憎い……っ!……んあ……くそ……っ」
レン「…………ううっ…………」
シア「……」
『ま、とりあえず洞窟に身を隠そうとは思っていたんだよ。見つかりにくいしな〜』
のそのそと移動を再開するスライム。あと5分ほどまた僅かに四人の魔力が回復するだろう。抵抗させないためにも間髪入れずに奪っておかなければ、そう考えていた。しかし。
シア「ホーリーソード!」
シアの振り絞った聖属性魔法がスライムの身体を分断する。ギリギリの魔力のため、消えかけのライトのようにチカチカとシアの手刀に出たり消えたりしている。しかしなんにせよ、スライムは真っ二つとなり四人は解放された。
『なんだーーーーっ!?ごぽぽぼぽ。な、なんで魔法が使えるんだよ』
スライムには計り知れないが、スライムを挑発する前に、その辺りに生えている草が魔力ポーションの原材料となる薬草であることに気付いた。そして土下座しているときに可能な限りむしり帰還。泥だらけの薬草をシアは躊躇なく貪り魔法がギリギリ使えるまで魔力を回復したのだ。
アメリア「きゃあっ」
ミーニャ「あう!」
レン「ぐっ……」
三人が尻餅をつく形で地面に落ちる。分断し、核が残っていない方のスライムはただの水となり地面に吸い取られた。
『ち、ちくしょ〜一体どうなって……!』
レン「っ痛…………〜くうう………………ぐすっ……」
レンのスライムに対する涙も怯えも本物の感情。その大きい感情の裏に隠された意図に、他者との感情の共感性が低い魔物では気付くことができなかった。シアが失った右足首を意に介さない様子でスライムを見つめる。魔物に対する憎しみの眼差しは例え中級の魔物でも畏れ戦いたことだろう。
『うわあああああああああ』
シア「ぬああああっ」
1002Res/835.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20