【安価】恋愛相談屋しながら魔法少女業に励む【コンマ】
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509: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2025/02/18(火) 00:37:50.69 ID:wgppg9LkO
拓 務 「あ……うん……こ、交換しようか……」


 拓務は誤魔化そうと携帯機を探すフリをし、一呼吸置いてからアリサに向き直る。


拓 務 「じゃあ、俺のID出しますね」

アリサ 「♡ ♡ うんっ!!」


 拓務は自分のIDを提示し、アリサは読み込む。映し出された拓務のIDに、顔の筋肉が綻ぶ。アリサは喜びに小躍りしたい気持ちを抑え込みながら、拓務のIDを登録する。追加された拓務のIDに、歓喜で全身が震える。


アリサ 「トーロクしてぇ……ハイ! ボクからのファーストコンタクト! 届いた?!」


 何かを打ち込んだアリサは、送信ボタンを押したのと同時に、拓務を見る。自分のIDで喜んでいるらしいアリサの姿に、尊さの光線を浴びた拓務の心臓はますます締め付けられていた。


拓 務 「はい、届きました」


 平常心を装いながら、アリサからのメッセージを読んだ拓務は、窓を開けて叫んでしまいたくなる衝動に駆られる。


アリサ 『ブチョーとふたりきりの部活楽しいです』

アリサ 『これからもヨロシクです』


 固まっている拓務に、マズいことを書いてしまったかと、アリサが狼狽したところで、拓務は意識を取り戻す。


拓 務 「お、俺も、フィルシア君との部活、とても楽しいです」


 にこりと微笑む拓務に、アリサの胸が熱くなる。


アリサ 「せっかく繋がったんだから、コッチで返事して!」

拓務 「そ、そうですね、すみません」


 アリサは携帯機を振って抗議すると、拓務は思い至らなかったと謝ると、何を打つか悩む。


拓 務 『これからもふたりで頑張りましょう』


 拓務の返信に、アリサは携帯機で再び顔を隠し、喉から“きゅううっ”という音を鳴らす。


拓務 「ど、どうしたんですか?! アリサさん?!」

アリサ 「胸がクルシーので! 帰ります!」

拓務 「えっ?! た、大変だっ?! 帰れますかっ?!」

アリサ 「心配ござらん! サラバだッ!!」


 アリサは顔を隠したまま、振り向くことなく部室を去ってしまう。


拓務 「え……ええー……? 大丈夫かなぁ……?」


 起承転結全てがいつもの倍以上もおかしなアリサの背を、拓務は心配になりながら見送った。






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