156: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/02/12(水) 01:28:17.50 ID:y1j5YHuPO
エメラ「良い仕事でしたジャック」
「ははあ!それほどでも」
イシュテナ「…………ぅ…………っ……」
ルノ「い、イシュテナさん」
『さあーーーーこれでスパーキング・レディが完璧な王者だと誰の目にも明らかだろうぜ!トーナメントを制したその姿、しかと刻み込め!』
「うおーーー!」
「スパーキング・レディーーっ」
スパーキング・レディが手を上げて観客に応える。身体を操っているメアにとってはどうでも良い人間どもではあるが、自分の正体にも気付かず祭り上げている姿は実に滑稽なものだ。
エメラ「ほほほ」
『エメラの優勝した際の希望、闇のダイヤモンドは用意しているぜ!こいつは別室で渡させて貰う!。偉大なる戦士の退出を万雷の拍手で見送ってくれー!』
拍手の嵐の中、スパーキング・レディは歩を進める。イシュテナは当然のようにそのままリングに放置されていた。雷の勇者は舞台裏に消え廊下への扉を開き、中に入る。
エメラ「……ほほ、ほほほ……」
エメラ「ほほほほ!」
扉を背もたれにして幸せを噛み締めるメア。魔物にとっての幸せとは、愚かな人間。屈辱。絶望。無力感。それら全てを噛み締めながら、エメラの精神の悲鳴が心地よいBGMとして気分を盛り上げてくれるのだ。欲しいもの全てがここにあった。
エメラ「ふふふ、ふふふふふ。ほほほほほほ」
廊下の先に人影が見える。係員かあの貴族のオーナーか。変に思われるかもしれないがこの笑いを抑えることができない。構うものか、どうせ今日でこんな埃臭い闘技場ともおさらばだ。
エメラ「ほほほほ…………ふふ、失礼。優勝が嬉しくてね〜」
しかし人影はそのいずれでもなかった。肩で息をしながら、近場の店で揃えてきた無骨な剣と防具を身に纏ったTS勇者の姿がそこにあった。
レン「ふうう……ふーっ……嬉しいなら仕方ないね」
エメラ「え?」
レン「チャンピオンあたしとノールールで遊んでよ!」
エメラ「ちょちょちょちょ」
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