ハーレム勇者のTSもの2【安価コンマ】
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524: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/03/08(土) 21:51:24.59 ID:VQpQbyxoO


王都から30�q程離れた森林地帯の道のはずれに簡素な墓碑がある。私が埋めたジェンの墓だ。想い出の果実酒を地面にかける。


ミルカ「里のみんな悲しんでたわよ。反省しろ」


墓碑を磨き切り株に腰を下ろす。ジェンは魔道堕ちた弟弟子。里を抜け出したあと、野盗の親玉となり仲間の命を容易く奪い、女を薬物で手篭めにする鬼畜となっていた。私が命を奪って止めたわけだけど。


ミルカ「ま、死んだらチャラよ。暇でしょ、姉弟子様の冒険譚聞かせてやるわ」


果実酒を飲みながら墓碑に語りかける。私はジェンが闇堕ちしなければ荷物持ちとしてこき使ってやろうと思っていたのだ。その時間を取り戻すように月1で1時間ほど語り合うことにしている。


ミルカ(ま、一方的に私が話すだけだけど)


こうして森林浴することもこんな機会がなければ無かったかも。ん〜……深呼吸すると自律神経が整うのを感じるわ。


その瞬間。上空で閃光が走ったバトルマスターの直感が危険を伝える!やばい、私は後頭部を抑えて屈んだ。


ミルカ「は!?ぐっ……〜〜」



ドゴァアァアアアアッ


☆☆☆☆☆


それは海の向こうの大国で開発された飛空艇だった。特産品である風魔法を内包した魔石と、手懐けた巨大なワイバーンというドラゴンに背負わせることで船を飛ばすことに成功したアップル王国にはない技術だ。魔物領と人間領の境界付近の海を飛び、警戒の少ない森林地帯からアップル王国領に侵入した。


ワイバーン「グァアアアァ!」


ワイバーンはミルカの圧倒的戦闘力に過敏に反応。口から熱線を放ち先制攻撃を仕掛けた。派手な熱線が地上を直線に抉り、地平線まで木々が薙ぎ倒され破壊の痕が刻まれている。ジェンの慎ましい墓も当然吹き飛ばされていた。


ワイバーン「オァ゛ーーーー」


しかし密入国した理由は当然ミルカではない。なのでこんな目立つ行動は御法度である。乗組員はワイバーンを窘めた。彼らの目的は1つ。約20年前にこの国に捨て置き抹殺したと思われていた武帝ディオスを今度こそ殺すことだ。


大国の占い師がディオスの生存を占った時、かつて見殺しにしたパーティのメンバーは戦慄した。あの武帝に復讐を企てられれば命がいくつあっても足りない。あれから20年、どんな準備がされているか分からない。


抹殺を企てたパーティリーダーは特に恐れた。現在、貴族の称号を得て何不自由なく生活していたリーダーは、ワイバーンと飛空艇に優秀な戦闘者を積んで今度こそ確実な抹殺を試みたのだ。





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