104: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/04/24(木) 01:24:27.55 ID:YVHxt+cYO
ノエルはその最悪の光景を見ていた。丁度治療を終えた騎士団が何人か戻ってくるが、最悪のタイミングといえる。
「こ、これは……そんな、まさか。団長」
ノエル(勇者といえど、魔王軍大幹部と一対一は無謀だった……!そんなことがかつてできたのはアスモデウスを討ち取った……ってそんなことを考えている場合じゃない)
ボボボボボッ!
リラ「ぐあーーーーーー!!」
リラのシルエットが陽炎のように揺れながら、全身を焼き尽くされている。勇者の断末魔が暗闇に響き渡った。
デュラン「はあ……はあ…………大幹部の俺をここまで追い詰めるとは……カカカ……憎き敵ながら見事よ」
ノエル「全員で消火しますよ。ウォーターカーテン!」
「は、はい!」
デュラン「無駄だ…………水で消えるものではない。俺の魔力が尽きるか、こやつが息絶えるまで……」
ノエル「まるで炎が弱まらないとは……く……勇者が……!」
かつてドラゴンの灼熱の息を耐えたと言われるリラでも、長くはもたない。むしろ強靭な肉体は苦痛を長引かせてしまうだろう。
ボボボッ!ボッ!
リラ「お、おお……く……!あ゛!」
ガン!ガン!ガン!
炎の柱を殴り付ける音がする。リラが脱出を図っているのだ。しかしそれも無駄な努力。完璧に決まった魔法は条件を満たす以外では破壊されない。
「あああ……リラ様が!」
『流石ねデュランちゃん。ちょっとヒヤヒヤしたけど、見事勇者を始末したわ。うふふ』
目玉の化け物越しにデュランに声をかけるオルフィア。ノエルもフェレも闘える状態ではない以上、デュランの往く道を遮るものはない。
『うふふ。嬉しいわ。娘を殺すことで、貴方は更なる魔の世界へと脚を踏み入れた。きっと魔王軍最強になれる』
デュラン「カカカ…………………今なんと……む!!」
ふらついていたデュランが殺気に反応する。ネクロソードで襲撃者の剣を防いだ。
ガキィーーーン!!
デュラン「重っ……何者だ……旋風の勇者が帰ってくるにはまだ速い……」
ギャリン!
襲撃者は小柄な女。紺色の髪をセミロングに伸ばし、シンプルな冒険者服を着ていた。辻褄が合わない凄まじい衝撃に狼狽えながらデュランが構える。そのまま彼女は地面に着地、その場にいる全員に聞こえるように名乗りを上げた。
レン「あたしは勇者レン!リラ、爆速で助けるから踏ん張りなさい!」
デュラン「貴様が…………勇者レン…………」
『なんですってぇーーーっ』
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