447: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/05/16(金) 17:40:43.48 ID:lrD8ZYCgO
エメラパーティには厳しい任務となりました😊😒
勇者としてゼノンと相対するエメラ。しかしその心境は嵐だった。
エメラ(レンは私を庇いこんな傷を…私がいなければ善戦できていたのでは……私がでしゃばり、反応できなかった敵の攻撃に彼女は反応できていた)
戦場でのたらればという致命的行為を、エメラは止めようと思っても止めることができない。
エメラ(このままレンが殺されれば勇者の支柱を今度こそ失ってしまうことになる…私が、私が焼かれるべきだったのに!)
レンは踞りながら、自分の身体に初級回復魔法を施していた。これにより延命は出来ているが、ゼノンもエメラも死角のため気付いていない。
ゼノン「ぼちぼち死ぬか!」
「ゼノン様!」
部下のリザードマンが主に声をかける。ゼノンは首だけを向けて返事をした。
「汽車には霊剣はありません。もしやこいつら、既に隠し持っているのかも。もしくは道中に隠したか」
ゼノン「なんだと。ちっちょこざいな真似しやがって」
実際には1人の壮年の冒険者が懐に抱えているが、ゼノン達にそれが分かるはずもない。
ゼノン「レンを片付けた今、こいつらを皆殺しにするのは簡単だが霊剣を探すのが骨だな」
他の魔王軍大幹部が敗れたレンを倒し、ゼノンは上機嫌。僅かに話の通じる怪物となっていた。
エメラ「ふぅ……ふぅ……」
ゼノン「怯えんなよゴミ!おい霊剣を出せ、それでこの場は勘弁してやるよ」
エメラ「な、なにをバカな…!」
ゼノン「てめえら全員毒に冒されながら死にてえならそれでも良いぜ」
ゼノンの爪が変色する。龍人族の身体には人間に有害な毒素が蓄えられているのだ。その爪で裂かれれば致命傷は免れない。
エメラ(この場を治め…れ、レンの治療が間に合うならば……まだ希望は明日へつながります。しかし…)
レン(……くぅ……ダメージがでかすぎる…あたしの初級回復魔法じゃ……現状維持が精一杯……や、やばいわね)
ゼノンを前に長考は不可能。後3秒もしないうちに皆殺しへと考えを改めるだろう。しかしパニクったエメラに短時間で考えを纏めることは不可能。そもそも霊剣はエメラの一存でどうこうできる代物ではない。
「分かった、渡そう」
しかし答えたのは今回のミッションの責任者を務める壮年の冒険者。勇者レンの命を優先した判断だった。
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