883: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/06/18(水) 01:41:06.16 ID:QWQmgblO0
達人の双剣はゼノンに見切られ、両手で器用に受け止められた。
アンドロス「うおっ」
ゼノン「死ねっ!」
致命の蹴り技がアンドロスの鳩尾に放たれる。しかしそれは援護に来たミルカがゼノンの膝を足の裏で抑え、止めていた。
ギギギギ
ミルカ「く〜〜〜〜なんて筋力!てめーがゼノンだなっ」
ゼノン「なんだテメー!」
アンドロス「はあ、はあ。く………インターセプトがなければ……死んでいた、すまぬ」
ミルカ「ぐぐぐ、やばっ。早く離れろ!」
バトルマスターのミルカが上から抑えつけても無理やりはねのけるゼノンの膂力。額に汗が滲む同胞の姿を見たアンドロスはゼノンから離れた。
ゼノン「テメーから死ぬか!」
剣を抑えていた両手が自由になり、ゼノンはミルカに襲いかかる。しかしミルカもゼノンに背中を向けて全力で駆け出す。人間領に入ってしまえば手出しができない。なんというもどかしさ。
ゼノン「ボケども〜〜っ」
ミルカ「オッケー!セーフ!」
アンドロス「俺だけではどう足掻こうと勝てないか…」
ゼノンにとっては自分だけが檻に入れられているような感覚。激情のままに闘気の槍を生み出す。これはゼノンの得意技で、着弾すればクレーターを生み出す威力をもつ。そして人間領にも遠距離ならば攻撃を仕掛けられるのは先程確認済みだ。
バチチチチ
ゼノン「う、おおおお」
イズナ「調子に乗るなよ人間ども。見たところ勇者パーティ数人と騎士団長、そして騎士団数人。捻り潰してくれる。貴様らゆけ!」
イズナは部下の魔物達に号令をかけ、襲わせる。その場にいるリザードマン達は契約魔法にかけられた者とそうでない者が混在しており、悪戯に同胞を失いたくないイズナが全員待機させていた。ベルゼブブ配下の魔物だけ使い捨てればよい。
正体が天使の騎士団長ノエルが部下に声をかける。勇者パーティほどではないが、国王軍の精鋭である騎士団の中でも更に優秀な団員が今回抜擢されている。本格的な激突が始まろうとしていた。
敵の軍勢とゼノンの槍という恐ろしい攻撃に一歩前に出たのは紅蓮の女勇者と旋風の女勇者。元より強大なゼノンは勇者が相手をする手筈だった。2人はおぞましい闘気の霹靂にも恐れることはない。
シトリー「大幹部とはボクも初めての相手。マドモアゼル頼りになるよ」
リラ「アンドロスとルナもいるけどな。無理すんなよ」
ルナ「うんっ」
アンドロス「ああ。ミルカ、お前は他のメンバーと共に騎士団をフォローしてくれ。そちらも戦力不足だろう」
ミルカ「この期に及んでまだ心変わりを期待してないでしょうね」
アンドロス「覚悟はできている。あとは、剣と拳、気と魔力が答えを出すのみ」
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