42: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/06/27(金) 05:04:26.61 ID:YEoh7FgH0
イズナ「我輩だ。聞こえるか、バハムート号を発進させろ」
無線機でゼノンの地下秘密基地に待機している整備班のリザードマンに指示を出すイズナだが、何やら騒がしい。
イズナ「おいどうした」
『ザザッ失礼しましたイズナ様…勇者パーティの襲撃です!』
イズナ「なんだと!何故勇者パーティに我々の基地が…………って」
淀んだ眼光でアンドロスを睨み付けるイズナ。ゼノンの側近だったアンドロスは当然基地に出入りしていた。彼が教えた以外はない。
イズナ「奴め……我らのシークレットも人間どもに教えたというのか…!」
アンドロスはバハムート号の恐ろしい戦力を危惧していた。黒鉄のドラゴンを模した高速飛行戦艦。その内部は闇魔法により外観から見るよりも遥かに広く、リザードマンや強力なドラゴンを搭載し攻め込むことができる。オリハルコン製の為生半可な砲撃では墜落しない。そんな代物が戦場に現れてはゼノンとまともに闘う機会すら失われてしまうだろうと考え、アップル王国にその存在を暴露。隣国の勇者パーティに援助を求めた。
イズナ「勇者といっても玉石混淆。基地には同胞もドラゴンも待機しているだろう。始末できるか」
『それが、電気系統がやられ……バチチッ』
不吉な余韻を残し通信が途絶える。イズナが呼び掛けても反応がなく、彼女は諦め無線を懐に仕舞うと木の上から飛び降りた。アンドロスを始末せずにはいられない。
イズナ「どこまで我輩を失望させる!」
☆☆☆
巨大な地下空間でリザードマン達は大急ぎでバハムート号の発進シークエンスを進める。レバーを引けば地面が轟音と共に左右に分かれ、薄暗い空が上空に広がった。バハムート号は巨大戦艦にもかかわらず反重力装置を利用するVTOLなので滑走路は必要ない。
「急げ!乗組員は揃ったか」
「バハムート号の初の実戦だ。ゼノン様に勝利をもたらすのだ」
「スパーキング・デビルがここに来る前に離陸するのだ!」
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