450: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/07/20(日) 21:45:36.63 ID:Utttc0rzO
ウルシ「ん゛ーっ!」
ズギューーーーンッ!
ウルシの刀から大小の龍の形をした衝撃波が放たれる。それはタマモの炎の結界を突き破り、背後の観客席の壁を破壊した。
どっごーーーーんっ!
「うおおおお」
『な、なんだこの衝撃はぁ』
満身創痍でその攻撃にさらされたタマモはどうなったのか。ウルシは油断無く確認しようとするが、横たわる死体が見当たらない。
シュウウウゥウ
ウルシ「どーなって……ん?」
凄まじい存在感をウルシが感知。それは闘技場の屋根の上だった。3メートル近い九尾の狐がこちらを見ている。勇者パーティ達も動揺していた。一瞬であそこまで移動するとは。
「あ、あれは妖狐か」
ウルシ「怪我してる場所を見るに、間違いなくあの狐さんがさっきまでのベッピンさんでさ。しかし、見てるばかりでなにも…もっとも、こう離れてちゃ会話なんてできやしねえが」
正体を現しウルシの一撃を回避したタマモは屈辱を味わっていた。マモンの命令通り魔王軍幹部として力を見せつける筈が入り口で躓いてしまったのだ。狐面の勇者を充血した瞳で睨み付けている。
タマモ『……ま、しゃーない。人間にも強いのがいると知れて良かったどすえ。この傷の痛みはしっかりご祝儀袋に入れてお返ししますさかい』
タマモ『ギャオーーーーーーー!!』
化物狐が雄叫びをあげ、闘技場から飛び立った。マモンの命令を遂行できなかった彼女だがこのまま引き下がるつもりはない。そして、無明はちゃっかり自分の体内に戻している。負けたら魔王軍に差し出すというルールを守るつもりはないのだ。
1002Res/890.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20