492: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/07/22(火) 19:25:42.33 ID:uOVwJCWxO
わああああーーーー
「はあ、はあ、はあ。マジで、ただのゴブリンの癖につええ!」
「ド、どうした!中級ま、ま、魔物のサイクロプス!!」
あれから数ヵ月。俺は中級魔物に対して冷静に対処できるようになっていた。闘いを重ね、ただガムシャラに死に物狂いになるのではなく、必死こきながらも無駄な体力の消費をおさえクレバーに動けるようになっていたのだ。片膝をつく中級魔物のミノタウロスを俺は睥睨する。こうなればこちらのものだ。
「ギヒ。し、ししし、死ね!」
「ぐあああっ!」
『レッドゴブリンの剣がミノタウロスの腹を貫いたーーーー強いぞレッドゴブリン!どこまで破竹の連勝を伸ばすつもりだ』
「はあ、はあ。ギヒヒ」
血まみれで倒れるミノタウロスを見つめながら俺は自分の限界を悟った。必死に闘えば闘うだけ見切りが開化する感覚があった。体捌きが効率化していく感覚があった。しかしそれも打ち止めのようだ。所詮俺は中級魔物をタイマンで何とか倒せるレベルのゴブリン。ゴブリンにしては上澄みだが魔物的にはそこまででもない。
妙な絶望感を胸に踵を返し、闘技場を出ようとする。少し敵のレベルが上がれば俺は殺されるだろう。しかしその時、実況者の声が響いた。
『お、おお!オルフィア様だーーーーー!大幹部のオルフィア様が観覧にいらしてくださったぞ!』
「あの魔王様の奥様の大幹部様が」
「お、俺達なんかがお姿を見て良いのか」
大幹部と聞いて背筋が伸びてしまう。自分でもる程度強くなって分かるが、奴らは化物を超えた化物。逆らって良いことなんて何もない。いったい何をしに来たというのか。
オルフィア「ふふふ。素晴らしかったわ〜赤い鎧のゴブリンの貴方。ゴブリンの可能性を貴方一人で押し上げているかのような闘いぶりね」
お、俺だ。俺に話しかけている。すぐさまオルフィアの方を向き、両膝をその場で着いた。
「ぎへ!!へへ、へーーーー……こ、ここ。光栄のきま、わ、わ、極み、」
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