496: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/07/22(火) 20:47:52.64 ID:PwW8j5cTO
意識が朦朧としてきた。あれから一ヶ月ほどたつ。俺はインビジブルに助けられ魔王軍の追手や野良の魔物、人間どもを何とかはね除け、掻い潜り、アップル王国の領地に侵入していた。その後は弱そうな旅人を何人も襲い、勇者レンの居場所を聞き出した。今はミッション中で遠出しているという。
「げほ……はーー……痛エエ」
旅の途中で負った深い傷に難儀しながら、勇者レンパーティが通るであろう道を張り込みして2週間になる。食料を見つけるにも野生の魔物や人間に見つからないように精神を研ぎ澄まさなくてはならない。身体の疲労は限界だった。
「……ぎぎ。……ハウ!?」
「あ、あ!ア!あれは!」
霞んだ視界を集中させ、前からくる人間どもを見つめる。それは紛れもなく、魔王軍で知らないものはいない女になった勇者レンの姿だった。周りに二匹余計なのがいるが目に入らない。血液の沸騰を感じる!
レン「ふーー。アメリアは大丈夫かしらね」
シア「マリアさんが心配で今回のミッションも留守番だもんね〜会いたいな〜」
ミーニャ「心配といえばマリアのほう。む?レン」
レン「うん。なんかいるわね」
「フハーーーー!こ、ここ!!殺スっ」
俺は我慢できず目の前に飛び出す。握る剣の重さを感じながら、今こそ勇者に復讐を宣言してやる!
レン「ゴブリン!一体?」
シア「しかもボロボロじゃん。赤い鎧着けてるけど」
ミーニャ「さっさと消し飛ばそう」
「ふ!復讐!ダーーっ勇者レン!兄貴の……カタ、カタキ!仇だ!」
レン「なるほどね」
復讐と聞いた勇者レンが他二匹を差し置いて前に出て、剣を構えた。俺はこれから勇者レンと闘る!俺の繰り出す攻撃の一発一発が勇者レンの身体を傷つける可能性があると思うと興奮し、ここに来て良かったと思えた。
ごごごご……
「ぎひ。ぎひひ。ぎひ」
レン「来なさい!魔法は使わないわ」
「死ねヤヨーーーー!!」
レン「うりゃあーっ!」
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