495: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/07/22(火) 20:26:50.16 ID:VsHlQU22O
問題があるとすれば>>1は神話にまるで詳しくないということじゃな😏😏
☆☆☆
結局俺の願いは却下された。大幹部の目に狂いがある筈もなく、俺は勇者レンと闘えば殺されるだろう。だがそれはここにいても同じだ。闘技場を賑やかす客寄せゴブリンで生涯を閉じろって、そうはいくか。自分でも己の行動力に驚いていた。俺は魔王城から脱出し、人間領のアップル王国に向かう準備をしているのだ。
「ギギ。殺す。勇者……レン……ぎひ」
どうせ死ぬなら勇者と闘いたい。僅かな荷物を持ち、深夜の闇が蠢く魔王城の城下町を進む。ここはまだ明かりがあるが、少し外れに進めば何が跋扈しているか分からない魔の領域だ。
「あなた」
「ぎひ!……お前」
声をかけられて驚いた。相手は前に俺が手放した魔法使いの女だ。まだ生きていたとは。
「少しずつ魔法が使えるようになって、インビジブルで隠れて闘技場でも見ていたわ。勇者レンを殺すって、できると思う?」
「ぎへへ。やろうと、ンギギ。する!しようとする!俺の気持ちが肝心ダアッ」
俺が俺の命どう散らそうと好きにさせろや!兄貴を話題に出されて連想ゲームで思い出した。兄貴や同じ班の仲間をぶっ殺した勇者レンに……
「ギギ……オデは…復讐する!ギヒそれが、散り様で、良い!」
どれだけ自分が身の程を知ろうと、組織にとって価値の無い存在だと理解しようと関係ない。俺は仲間をぶっ殺した勇者レンが憎い。卑屈な俺はそんなことも認められず生きていたのだ。だがもう誰にも邪魔はさせん。すると魔法使いの女が俺に魔法を発動した。
ぱぁああ
「私がこうして魔王軍の呪縛から解放された理由の一端はあなたにある。だからインビジブル魔法で、魔族領から抜けられる可能性を少し高めてあげるわ。それでも、途中で他の魔物や戦士に殺されると思うけど」
そんなことは知らん。俺はアップル王国にいる勇者レンの心臓を一突きしてやる。自分でも分かりやすいほど鼻息を荒くしてその場を後にした。魔王軍の追手もくるかもしれないが関係ない。
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